[マネーツリー社 MT LINK 事例] テクノロジーの力でゲームチェンジを。立替のない新たな経費精算の世界へ。

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[マネーツリー社 MT LINK 事例] テクノロジーの力でゲームチェンジを。立替のない新たな経費精算の世界へ。

2021-06-28

テクノロジーの力でゲームチェンジを。立替のない新たな経費精算の世界へ

クラウドキャスト  代表取締役 星川 高志 氏

経費精算サービス「Staple (ステイプル)」は、従来、紙とエクセルで管理されていた経費精算業務を、スマートフォンやPCなどから簡単におこなうことができる画期的なサービスだ。Stapleはサービス開始間もない2016年からマネーツリーの提供する「Moneytree LINK」と連携しクレジットカードや電子マネーの情報を取得している。マネーツリーとともに、キャッシュレスの全く新しい世界を作り上げようとしている、クラウドキャスト株式会社 代表取締役の星川氏に、その取り組みについて話を聞いた。    

       

スマホで簡単、経費精算

2014年から、面倒な経費精算業務をシンプルにおこなえる、経費精算サービス「Staple (ステイプル)」を提供しています。Stapleはスマートフォン、タブレット、PCの、どのデバイスからも利用でき、外出先等でも経費入力、申請・承認、集計、支払等の業務を簡単におこなうことができます。

従来の経費精算は、「紙とエクセル」そして「業務システム」の世界でした。業務システムは改良されてきているものの、一般の従業員にとっては非常に煩雑な作業が、何十年も変わらず続いていたんです。私が以前勤めていたITトップ企業ですら、紙とエクセルを使い続けていました。そんな状況を変えたい、より従業員目線に立ったアプリを開発したいと思い、Stapleを開発しました。

           

エンジニア目線で選んだら、Moneytree LINK一択だった

Stapleでは、従業員の経費申請にかかる手間を省くため、クレジットカードや電子マネーの利用情報を、Moneytree LINKを通じて取得しています。お客さまにバリューを提供するため、Moneytree LINKはなくてはならない存在です。サービス毎のお客さまのID/パスワードを、我々自身で取得・管理するのは非常に大変なこと。それを、マネーツリー一社と連携するだけで、様々なサービスの情報を取得できるようになるので、本当にありがたいです。Moneytree LINKを導入して3年経ちますが、サービスのクオリティにも対応にも大変満足しています。

Moneytree LINKの導入を決めたのは、テクニカルな部分がすごく良かったからです。私は、もともとはエンジニア出身で、Stapleの開発にも携わってきました。テックカンパニーである我々から見ると、Moneytree LINKの技術が群を抜いているのがすぐに分かりました。また、エンジニア出身のマネーツリーの創業者たちとも、通じ合う部分が多く、すぐに導入を決めました。

           

お客さまのことを考えれば、UI/UXこそが最重要

Staple CEO Takashi Hoshikawa

テクニカル面での信頼に加え、マネーツリーがデザイン・UI/UXに徹底的にこだわっている点にも、我々との共通点を感じています。Stapleは、業務用アプリでありながらグッドデザイン賞を受賞するなど、デザインに力を入れています。これは、テクノロジーそのもの以上に、テクノロジーをどのように組み合わせ、どのようにお客さまに提供するかということこそが、重要だと考えているから。お客さまとの接点となる部分がUI/UXなのです。              

マネーツリーとの共通点と言えば、外国人社員が多い点も挙げられます。特に開発チームは、ほとんどが海外から集まってきたメンバーで、そういう多国籍なカルチャーも似ているかもしれません。Moneytree LINKとは非常にスムーズに連携させていただき、継続して良い関係が築けていると感じています。

           

「立替」不要。新たな経費精算の仕組みとは

Staple card

Stapleは紙とエクセルを使った従来の経費精算システムの効率だけを目的としたアプリではありません。支払手段をキャッシュレス化することで、経費の「立替」そのものをなくそうと考えて作ったアプリなんです。              

従業員は普段何気なく立替をして、それを経費精算することで返金してもらっていると思うのですが、そもそも、会社のお金を個人のお金で立て替えること自体がおかしなこと。そこで、我々は2019年11月から「Staple カード」という、経費精算サービス一体型の法人プリペイドカードを日本で初めて提供し、その仕組を変えようとしています。

カードで立替をなくすというと、従来のコーポレートカード(クレジットカード)が思い浮かぶかもしれません。しかし、クレジットカードには、いくつかの問題点があります。

まず、与信の問題。ベンチャー・中小企業にとっては与信審査が困難で、そもそもクレジットカードを作ること自体が難しいことです。一方の大企業でも、全社員が使えるほどの与信枠が出ることはほとんどありません。一部の社員しかクレジットカードを持つことができないというのが現状です。

次に、経費の不正問題。クレジットカードのシステムは、利用した瞬間には何に使われたのか分かりません。数週間後に明細が送られてきて初めて発覚するため、不正が発生しやすいです。与信枠に問題がなくても、不正を防ぐため一部の社員に絞ってクレジットカードを利用している企業も少なくありません。他にも、何にどのくらいの金額が使われたか、事後にならないと分からないため、サプライズが起きるという問題もあります。

Staple カードはプリペイドカードですから、1つ目の与信問題はクリアできます。そして2つ目の不正問題も、利用した瞬間にStapleアプリに明細データが入ってくるため、クリアできます。3つ目のサプライズも、会社側が予算額をStaple カードに配分し、そのチャージ範囲内でカードを使ってもらうことで解決できます。キャッシュフローの数字の上がり方も早いため、予算管理も格段に楽になります。

           

海外では、すでに新たな経費精算の世界が広がっている

通常、プリペイドカードは限度額がかなり制限されるのですが、Staple カードは法人プリペイドカードなので、数百万円というスペックを用意しています。これなら海外出張などのための高額利用もでき、従来のクレジットカードと同様の使い方ができます。高額な利用枠を用意するためにはKYCと反社チェックをきちんとおこなわなくてはなりませんが、それも全てオンラインで完結するようにしています。

Stapleはプリペイドカードだけにとどまらず、アプリを通じて会計にまでデータを流せる統合ソリューションです。Moneytree LINKやレシートを読み込むAI OCR機能なども盛り込んでいるため、決済から会計までStapleひとつで経費精算のすべてが完了できるんです。これは日本ではStapleが初となるサービスですが、欧米ではすでにものすごい勢いで需要が拡大しています。一度利用すれば、だれもがその利便性に気づき、もう元の「紙とエクセル」の世界には戻れなくなるはずです。

           

テクノロジーの力でゲームチェンジを起こしたい

キャッシュレスが進みAPIがつながっていった世界では、今まで問題視されていた様々なことが、生じる機会すらなくなります。我々はStapleを通じて今までの「紙とエクセル」時代の常識を変えたい、ゲームチェンジを起こしたいんです。もちろん、最終的に非デジタルな部分も必ず残るので、デジタルと非デジタルとの組み合わせをどううまくハンドリングするか、が大切だと考えています。

マネーツリーとは良きパートナーとして、これからも一緒に、日本のキャッシュレスを押し進めていきたいです。今後はオープンAPIも駆使しながら、クレジットカードや電子マネーの利用状況がもっと早く、リアルタイムに分かるようになるはずです。我々はそのスピードを生かして、欧米がすでにそうであるように、日本でもAPIを提供する側・される側双方にとってWin-Winとなるビジネスを作っていきたいです。        

Staple CEO Takashi Hoshikawa

クラウドキャスト株式会社は、法人キャッシュレスを推進するキャッシュレス・ソリューション・カンパニーです。法人プリペイド等のカード決済とペイメント管理、経費精算を一体化したクラウドサービス「Staple (ステイプル)」を展開し、企業と従業員のお金のやり取りを、よりシンプルに、よりスマートにします。また、将来的には給与支払いや、企業間送金、家族間送金などのキャッシュレス化も事業視野に入れ、研究開発に努めています。私たちのミッションは 「Power to the Crowds」、”キャッシュレス”を通じて、新しい発想で世界を変革する 「個」 を応援することです。